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三人の百姓(小学館の名作文芸朗読)
- 小学館
- ナレーター: 野村 勝人
- 再生時間: 24 分
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「実は、お逢いしたいひとがあるのです。お名前も御住所もわからないのですが、 たしかに仙台市か、その附近のおかたでは無かろうかと思っています。女のひとです」 太平洋戦争末期、二度にわたる空襲で家を失った太宰一家は行く場を失い、ボロ服の乞食のような姿で、疎開のため上野経由で故郷・津軽を目指す。その汽車の中での出来事。真夏の長旅、用意していた食べ物もいたみ、二人の子どもたちもむずがり出す。暗澹たる気持ちになり絶望する中、食べ物を分け与えてくれた女の人がいた。しかしお礼を言うひまもなく、その女のひとは途中下車する。 「その女のひとに私は逢いたいのです。逢って、私は言いたいのです。 一種のにくしみを含めて言いたいのです…」 ※ 本オーディオ商品は、無断で複製・転載・公衆配信できる状態にすることは法律により禁じられております。 制作・著作パンローリング株式会社
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初出は「東京帝国大学新聞」[1929(昭和4)年4月]。「日本の名随筆89 数」[作品社、1990(平成2)年]に収録。
それぞれに苦手意識をもつ学生諸君に、数学にも語学にも案外共通項があるということに気づかせ、好きなものに対する方法を利用して嫌いなものを征服する道程を暗示したいと考え、書き綴った作品。
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あらすじ・解説
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三人の百姓(小学館の名作文芸朗読)に寄せられたリスナーの声
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総合評価
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ナレーション
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ストーリー
- Yの字
- 2022/08/06
最後の台詞が心に響く
野村勝人さんの朗読ということで拝聴させて頂きました。
よくある昔話の構成でありますが、例えば仲の良かったふたりの百姓が金を手にして以前より仲が悪くなってしまった……けれど、仲直りすることもありまた再び喧嘩をする、というような完全に縁が切れるわけでもない様子など、はっきりしたオチを描かない部分に、どことなく現代っぽさを感じて面白いです。
物語の端々で描画されてきた太郎右衛門の馬鹿正直さ、平仮名を読むのに一晩費やした学のなさ、赤ん坊への惜しみない愛情に好感を抱くからこそ、最後の台詞から見える愚かさと愛着と悲しさが心にきます。
また、野村さんの地の文と台詞の演じ分けもギャップがあり、訛りのある台詞も聴きやすくてとても良かったです。
しっかりと物語に入ることができ、感動しました。
問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。
ありがとうございました。
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