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手紙
- ナレーター: 渡部 龍朗
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著者: 宮沢 賢治
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どうしてこんなおかしな名前がついているのかを知っているのは自分だけだと、
黒坂森の真ん中にある大きな巌(いわ)が、ある日このお話を聞かせてくれました。
ある日、4つの森にまだ名前もなかった頃、近くの野原に百姓たちとその家族がやってきました。
彼らは、その野原に小屋を立て、楽しく幸せに暮らしていました。
しかしそんな折、朝起きてみると、子どもたちが、農具が、そして大事にこしらえた粟(あわ)が、
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