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  • 雨ふり坊主

  • 著者: 夢野 久作
  • ナレーター: 村上 めぐみ
  • 再生時間: 6 分
  • 5.0 out of 5 stars (1件のカスタマーレビュー)

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『雨ふり坊主』のカバーアート

雨ふり坊主

著者: 夢野 久作
ナレーター: 村上 めぐみ
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あらすじ・解説

     <内容紹介>
お天気が続いて、どこの田んぼも水が干上がってしまった。百姓である太郎のお父さんは、自分の田の稲が枯れそうになり、毎日毎日外に出ては空ばかりみて心配していた。
太郎は学校から帰って鞄を片付けると、すぐにお母さんにお父さんの場所を尋ねた。するとお母さんは悲しそうに稲が枯れているから田を見に行ってると言った。
太郎はすぐに表に飛びして田のところへ行ってみると、やはりお父さんが心配そうに空を見ていた。太郎は、心配そうなお父さんに僕が雨を降らせてあげると言った。
すると、お父さんに腹を抱えて笑われてしまった。しかし、太郎は一生懸命になって、てるてる坊主を作ったら、運動会の日に晴れたことを話した。
そして、今度は雨降り坊主を作って、雨を降らせるように頼むという。お父さんは、もし雨が降ったらご褒美をやるぞといった。
太郎はすぐに半紙を一枚持ってきて、てるてる坊主へ手紙を書いた。その手紙を丸めて坊主の頭にして、紙の着物を着せて、裏木戸の萩の枝に結びつけた。
 

    その晩、太郎の家で親子三人が寝ていると、夜中から稲妻がピカピカ光って雷が鳴り出した。そして、たちまち天がひっくり返ったように大雨が降り出したのだ。
太郎は自分が降らせたといい飛び起きて、お礼を言いに出かけようとすると、両親に止められてしまう。
仕方なしにまた寝てしまい、次の日に起きてみるとすっかりいい天気になっていたものの、田には水がいっぱいだった。
お父さんはニコニコしながら太郎に褒美をやるというと、太郎は雨降り坊主にお酒をかけてやってくださいと頼んだ。裏木戸へいくと雨降り坊主はどこかへ流れてなくなっていた。
太郎がしくしくと泣き出すと、お父さんは太郎を慰めた。
 

    <夢野久作(ゆめの・きゅうさく)>
日本の小説家、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。
1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日。
他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。福岡県福岡市出身。日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇色と幻想性の色濃い作風で名高い。またホラー的な作品もある。    

©2018 Pan Rolling

雨ふり坊主に寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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ストーリー
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