Audible会員プラン登録で、12万以上の対象タイトルが聴き放題。

  • 一房の葡萄

  • 著者: 有島 武郎
  • ナレーター: 西村 健志
  • 再生時間: 26 分
  • 4.8 out of 5 stars (4件のカスタマーレビュー)

Audible会員プラン 無料体験

会員は、12万以上の対象作品が聴き放題
オフライン再生可能
プロの声優や俳優の朗読も楽しめる
Audibleでしか聴けない本やポッドキャストも多数
無料体験終了後は月会費1,500円。いつでも退会できます
『一房の葡萄』のカバーアート

一房の葡萄

著者: 有島 武郎
ナレーター: 西村 健志
30日間の無料体験を試す

無料体験終了後は月額¥1,500。いつでも退会できます。

¥ 500 で購入

¥ 500 で購入

下4桁がのクレジットカードで支払う
ボタンを押すと、Audibleの利用規約およびAmazonのプライバシー規約同意したものとみなされます。支払方法および返品等についてはこちら

あらすじ・解説

「僕」は小さいころ絵を描くことが大好きだった。西洋人ばかりいる学校に通っていた「僕」は、級友のジムが持っている上等の絵の具が欲しくてたまらなかった。「僕」の持っている絵の具ではどんなに頑張っても美しく描けなかったから・・・。

「僕」はあるとき、衝動に駆られてジムの絵の具を盗んだ。しかしすぐに知られて、大好きだった先生に言いつけられてしまった。恥ずかしさや後悔などが混じりただ泣き続けていた「僕」を、先生は優しく許してくれて、一房の葡萄をくださった。

「僕」は翌日学校に行くと、待っていたジムが手を引いて先生のところへ連れて行ってくれた。先生は一房の葡萄を分け与えてくださり、「僕」とジムは仲直りすることができた。

「僕」はあれから少し大きくなり、秋にはいつでも葡萄が美しく実るけれども、あの日葡萄をくださった先生の美しい手は、もうどこにも見つからない。



 一房の葡萄は有島武郎の創作童話。子どもたちの誰もが持っている欲求や悲しみ、恥ずかしさといった気持ちを、有島本人の幼少期の体験に基づいて描写しています。

 あのとき絵の具を盗んだりしなかったら…

 あのとき盗んだことが露呈しなかったら…

 あのとき先生が仲直りさせてくれなかったら…

 僕はいまどうなっているのだろうか。幼少時代を回顧して現在の自分のあり方を思う、誰しもが心に持つ疑問を投げかけています。

 盗むのは悪い、恥ずかしいことだと知ってもらうことは大切です。ですがそれだけでなく、どうして盗んだのか、どうして絵の具が欲しかったのか、その気持ちを知ってあげることも大切だということが、先生の優しさに現れています。

 大人には、自分を振り返り、懐かしい気持ちにさせてくれる。子どもには、良いこと悪いことだけでなく、気持ちを知ることの大切さを教えてくれる。大人にも子どもにも、一度は聴いて欲しい名作です。

(c)2017 Pan Rolling

一房の葡萄に寄せられたリスナーの声

総合評価
  • 5 out of 5 stars
  • 星5つ
    3
  • 星4つ
    1
  • 星3つ
    0
  • 星2つ
    0
  • 星1つ
    0
ナレーション
  • 5 out of 5 stars
  • 星5つ
    4
  • 星4つ
    0
  • 星3つ
    0
  • 星2つ
    0
  • 星1つ
    0
ストーリー
  • 5 out of 5 stars
  • 星5つ
    3
  • 星4つ
    1
  • 星3つ
    0
  • 星2つ
    0
  • 星1つ
    0

カスタマーレビュー:以下のタブを選択することで、他のサイトのレビューをご覧になれます。

並べ替え:
絞り込み:
  • 総合評価
    5 out of 5 stars
  • ナレーション
    5 out of 5 stars
  • ストーリー
    5 out of 5 stars
サユキのプロフィール画像
  • サユキ
  • 2024/01/04

私は非常に共感できました。

絵具が欲しい気持ち、後悔、追いつめられる気持ち。また色や物、様々な描写がとても丁寧で感情移入がしやすいです。
私はこの主人公の気持ちに特にリンクするのか最後のあたりは少し涙ぐんでしまいました。
内容は簡単ですが、だからこそ細かい感情の変化が素朴ながら楽しめる作品だと思います。ぜひ聞いていただきたいです。

問題が発生しました。数分後にもう一度お試しください。

ありがとうございました。

あなたはこのレビューを報告しました!