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『日本怪談全集 七』のカバーアート

日本怪談全集 七

著者: 田中 貢太郎
ナレーター: パンローリング
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あらすじ・解説

怪談文学の第一人者ともいえる田中貢太郎が、二十年に渡って書き上げてきた作品を蒐集した、著者のライフワークともいえる「日本怪談全集」。第七巻です。古今東西から集められた怪談の数々を、心ゆくまでお楽しみください。



「皿屋敷」

番町の青山主膳の家の台所では、下女のお菊が正月二日の昼の祝いの済んだ後の膳具を始末していた。この若い美しい下女は、粗相をして冷酷な主人夫婦の折檻に遭わないようにとおずおず働いているのであった。

その時お菊の始末していたのは、主人秘蔵の南京古渡の皿であった。その皿は十枚あった。お菊は洗ったその皿を一枚一枚大事に拭って側の箱へ入れていた。と、一匹の大きな猫がどこから来たのかつうつうと入って来て、前の膳の上に乗っていた焼き魚の残りを咥えた。お菊は驚いて猫を追いのけようとしたが、そのはずみに手にしていた皿が落ちて割れてしまった。お菊ははっと思ったがもうとりかえしがつかなかった。お菊は顔色を真青にして震えていた……



「人のいない飛行機」

某飛行場に近い畑の中に、一台の軍用機がふわりふわりと降りて来た。勿論もちろんプロペラーの回転を落した空中滑走である。

しかし、百姓たちが飛行機の側に集まって来たが、飛行機には誰も乗っていないのである。なにしろ人間の乗っていない飛行機が、操縦者が乗って操縦しているかのように悠悠と着陸したので、人びとはまるで狐にでもつままれたように不思議がっていた……


田中貢太郎

田中貢太郎は日本の作家。高知県出身。号は桃葉。『田岡嶺雲・幸徳秋水・奥宮健之追懐録』が出世作となる。「中央公論」の「説苑(ぜいえん)」欄に実録、情話、怪異譚を書き、井伏鱒二・尾崎士郎らと随筆誌『博浪抄』を創刊。著作は伝記物、紀行文、随想集、情話物、怪談・奇談など多岐に渡る。代表作『旋風時代』では明治維新の顕官の情痴の生活を奔放に描いて独自の境地を開いた。1940年菊池寛賞受賞。『怪談青灯集』など怪談物も書き、『聊斎志異 (りょうさいしい) 』の翻訳もある。
(c)2017 Pan Rolling

日本怪談全集 七に寄せられたリスナーの声

総合評価
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ナレーション
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