私はSM好きでネット上に駄作を書き散らかしている素人SM小説書きである。なのでそうゆう18禁SM的視線で書かせて貰うとすれば、千石撫子と言う美少女を完璧に堕とした本作は素晴らしい出来。皆が認めるかわいらしい外見で大人しい性格の「大和撫子」を体現したような彼女は、おまけに性的にはかなりエッチでアブない子のように描かれており、ロリコン性癖の男にとっては天使のような女の子である。だがそんな彼女が心の弱さを「怪異」に付け込まれて隠していた本性を徹底的に暴かれ、言わば堕天使としてラスボス的存在に堕ちてゆくのである。個人的にはこの構造だけでゾクゾクと鳥肌が立つくらいに興奮した。
ロリロリのビジュアルクイーンのM女が豹変して酷薄な女王様と化したようなものである。彼女に嬲り殺されるのなら男として本望だと思えるくらい魅力的だ。こんなSM的妄想をこよなく膨らませてくれた二西尾維新に感謝である。あとがきの「千石撫子ちゃんがとことん可愛いだけの小説」はその通りだった。