「I love you 」 「暦、蕩れ」 このやり取りがオチです。そう、化物語(上)まよいマイマイのやり取りをそっくりそのまま、ただし発言者を入れ替えたこの会話が本作の全てです。良かったね、戦場ヶ原さんと素直に喜べる日が来るとは、長生きはするものです。もっとも、話はここから大きく展開いや転回だろうか、何にしてもこれまでと違った風景が開けていくようです。何しろ風説課って何するんだか。 ある意味、もっとも人間としてまっとうなヒロインは実は老倉さんだとおもうのですが、これがまた、実に真っ当且つ意外な職業についていたりします。しかもメガネ娘です。羽川さんがコンタクト派に転向してしまってメガネ娘成分が欠乏していた本作ですが、ここにきて逸材の登場です。でも絵がありません。これは早々にアニメ化していただきたい。傾物語での忍のメガネ娘中学生姿以来です。 忍はというと相変らず、暦の影の中でニート生活。良いのか、それで、吸血鬼だろ、一応は、とツッコミを入れたくなりますが、逆に彼女があんまり変わっては化物語シリーズの背骨が曲がって作品の寿命が尽きようというもの。こんなもんでしょう。 さて、触れないわけにいかないのが羽川さん。書くに書けないような変貌を遂げます。いや、外見はあまり変わらないようですが、いわゆる立ち位置が想像外の場所に行ってしまいます。アニメの猫物語(黒)で羽川さんが神かメシアとして油彩画に描かれているシーンがありますが、あのまんまです。かと言って真宵のように本当に神様になったわけではありませんが。ヒロインとしては棚上げ状態です。 他にもいろいろな伏線が回収されたり張り直されたりで、ここからは新しい物語として再スタートするようですが、とりあえずは次巻は忍物語ということなのでおなじみの世界観をしばらくは楽しめるようです。一安心。